文具の愉しさに出会おう。銀座「ancora(アンコーラ)」で自分だけのオリジナル万年筆作り
by 福島槙子 Makiko Fukushima「ancora(アンコーラ)」は、2021年3月、東京・銀座6丁目の外堀通り沿いにオープンした、文房具の新しい愉しさに出会えるお店です。
万年筆やスケッチブックなど、パーツを選んで“自分だけ”のオリジナルアイテムを作ることもできるんです。
文具メーカー2社が立ち上げたブランドショップ
「アンコーラ」は、プラス株式会社とセーラー万年筆株式会社が合同で立ち上げたブランドのリアルショップ。
万年筆やインクを中心に、「書く」こと、「描く」ことの喜びや楽しさを提案してくれます。
お店のコンセプトは「カスタマイズ」と「ギフト」。
それぞれのメーカーの商品はもちろんのこと、ここでしか手に入らないアンコーラオリジナル商品を多数取り揃え、さらに自分でカスタマイズできるアイテムが豊富なんです。
誰でも素敵なオリジナル万年筆が作れます
店内でも特に目を引くのはこちらのコーナー。
蓋やボディなど5種類の樹脂パーツ(全10色)と金属パーツ(全2色)を選ぶことで、自分だけの万年筆を作ることができる「アンコーラ My万年筆」のコーナーです。
まるでアクセサリーパーツのように並ぶ万年筆のパーツを、ひとつひとつ選んでトレーに乗せていきます。
金属パーツはゴールドとシルバーの2種類。私はゴールドをセレクトしました。
ペン先のついた「大先」と呼ばれるパーツは透明な引き出しの中に……!
たくさんのパーツを目の前にゆっくりと悩みながら色を選ぶ時間は、至福のひとときです。
10色の樹脂パーツは、レトロな雰囲気のカラーでとってもおしゃれ。どんな組み合わせにしてもしっくりくる色合いになっていて、なんと20万通りもの組み合わせがあるそうです。
ぜひ大小さまざまなパーツを自分の好きな組み合わせでコーディネートしてみてくださいね。
パーツを選び終わったら、当日その場で万年筆を組み立ててもらえます。
5分ほどで先程のパーツたちが万年筆になって戻ってきました!
ピンクをベースに、キャップトップ(蓋栓)をクリアにするなど少し遊び心も加えた、私だけの1本が出来上がりました。
ちなみに、ベースとなっているのはセーラー万年筆の「プロフィットJr.」ですが、ペン先には特別に「アンコーラ」のロゴが刻印されています。価格は税込3,850円です。
自分用に作るのはもちろんのこと、誰かへのプレゼントとしてオリジナルの万年筆を作って贈るのも素敵ですね!
他にも店内にはギフトにぴったりのアイテムがたくさん。大切な方への贈り物選びにもぴったりのお店です。
オリジナルスケッチブック作りや「インク工房」も
さらに、店内にはパーツを選んでオリジナルのスケッチブックを作れる「アンコーラ Myスケッチブック 」(税込1,320円~)のコーナーや……。
人気のインクブレンダー・石丸治さんの「インク工房」イベントなども……!(開催時は公式サイトで告知、完全予約制、税込3,300円)
色とりどりのインク瓶が並ぶ空間で、石丸さんが自分の希望の色のインクをブレンドしてくれる……なんとも特別な体験ですね。
店内には常時140種類以上のインクがあり、どれもお試し可能です。足を運べばいつでもインクとの出会いが楽しめますよ。
お店限定のアイテムも多数
「アンコーラ」でしか買えない限定アイテムも豊富です。
例えば「誕生石×誕生花の万年筆」や「夫婦万年筆」、「プロフィット/プロフェッショナルギア 銀座ブラック」などの特別な万年筆や、オリジナルの限定インクなどが揃います(一部はECサイトでも購入可能)。
誕生石×誕生花の万年筆
また、上質な書き心地が特長の「紳士なノート」(日本ノート)の用紙を使用した原稿用紙や、人気イラストレーター・mizutamaさんとのコラボアイテムなども並んでいます。
チームデミ×mizutama
新しい文房具に出会いたい時や、自分だけの文房具を作りたい時、誰かに文房具を贈りたい時………。さまざまな場面で訪れたくなる、素敵なお店。
文房具好きの方はもちろん、文房具に普段あまり触れない方でも楽しめる、居心地のよい文房具店です。
Information
ancora(アンコーラ)銀座本店
https://www.ancora-shop.jp/
〒104-0061 東京都中央区銀座6-4-8
地下鉄各線「銀座駅」から徒歩3分、JR「有楽町駅」から徒歩8分
Writer Profile
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ウェブマガジン『otegami – オテガミ –』編集長。ウェブマガジン 『毎日、文房具。』副編集長。
ウェブ・SNSでの発信や、TV・ラジオ・雑誌等のメディア出演を通して、文具のある素敵な日々を企画・提案。文具の魅力を体験できるワークショップの開催、文具の企画・プロデュース、文具売り場の企画やセミナー講師なども行う。
著書に『文房具の整理術』(玄光社)、『まいにち ねこ文具』(Pヴァイン)他。
「himekuri」シリーズプロデューサー。
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ゆっくりと万年筆や紙ものを選べる、贅沢な空間が広がっています。
今度は誰かにプレゼントする万年筆を作りに行きたいな、と思っています(まき)