「色のカケラ」を送るとインクになって届きます。カキモリ「inkstand POST」
by 福島槙子 Makiko Fukushima
蔵前にある文房具店・カキモリで、新しくすてきなサービスがはじまりました。
思い出の色や好きな色のインクをお手紙のやりとりでオーダーできる、「inkstand POST(インクスタンドポスト)」です。
自宅からお好きな色のインクをお手紙でオーダー
「inkstand POST」は、自宅にいながらにして、カキモリのスタッフさんに好きな色のインクをオーダーできるサービスです。
今回、私も実際にインクを注文してみたので、写真とともに手順をご紹介します。
まずは思い出の写真や雑誌の切り抜き、紙や布の切れ端など、インクにしたい「色のカケラ」をカキモリさん宛に郵送で送ります。
大切な記憶や、思い出の映画のワンシーン、小説の一節など、文字で色のイメージを伝えてもOKなんだそう……!
私は今回は愛猫・あんこの毛の色と瞳の色をオーダーしてみました。希望の色がわかるように、ダウンロードしたオーダーシートに書き込みます。
1通につきカケラは最大3つ受け付けてくれます。「色のカケラの送り方」をよく読んで、カケラを送ってみてくださいね。
「色のカケラ」が店舗へ届くと、スタッフさんが届いたオーダーシートをもとに一滴ずつ調色してくれます。
そして数日~1週間後、自宅に「色の提案書」が郵送で届きます。
ひとつのカケラにつき3色提案してくれるので、その中から気に入った色を探してみてくださいね。
お気に入りの色が見つかったら、その色のボトルインクをオンラインストアからオーダーできます。
ひとつひとつ丁寧に調色し、書き込んでくださったシートを見ながら、注文します。
今回私はどちらも「B」の色合いが気に入ったので、2本のボトルインクをオーダーしました。
料金は1瓶(33ml)で3,000円(税込)。QRコードからオーダーナンバーとA・B・Cを選んで注文しましょう。
数日後、オーダーしたインクが自宅に届きました!

思ったとおりの色合いで、あんこを思い出せる素敵なインクができあがりました。
インクは万年筆やガラスペンなどで使うことができます。私はガラスペンでお手紙やイラストを書くときに使いたいと思います。
どんなインクができあがるか、待つ時間も楽しい
「inkstand POST」は、これまで店舗で行われていたインクのオーダーが自宅でも楽しめるようになった、嬉しいサービス。
しかも思い出の写真やイメージする言葉など、さまざまな「色のカケラ」から色を提案してもらえるので、「どんな色になるんだろう」というワクワク感があります。
どんな「色のカケラ」を送ろうか考える時間や、提案書やインクが届くのを待っている時間もたのしいひとときですね。
ぜひあなただけの「色のカケラ」でインクをオーダーしてみてください。
Information
inkstand POST|カキモリhttps://kakimori.com/pages/inkstand_post
Writer Profile

- 文具プランナー
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ウェブマガジン『otegami – オテガミ –』編集長。ウェブマガジン 『毎日、文房具。』副編集長。
ウェブ・SNSでの発信や、TV・ラジオ・雑誌等のメディア出演を通して、文具のある素敵な日々を企画・提案。文具の魅力を体験できるワークショップの開催、文具の企画・プロデュース、文具売り場の企画やセミナー講師なども行う。
著書に『文房具の整理術』(玄光社)、『まいにち ねこ文具』(Pヴァイン)他。
「himekuri」シリーズプロデューサー。
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みなさんがどんな「色のカケラ」を送って、そこからどんな色ができあがるんだろう、とすごく興味があります。
もしインクをオーダーしたら、ぜひ見せてくださいね!(まき)